- 脇の下が痛い原因は？
- 脇の下にしこりがあるかも…
考えられる原因は？ - しこりがなくても
乳がんの場合もあるの？ - 脇の下が痛い場合の検査
- 脇の下が痛い場合の治療
- 脇の下の痛みを何科に
相談したらいいか分からない場合は
当院までご相談ください
脇の下が痛い原因は？
脇の下が痛むという場合には、さまざまな原因が考えられます。原因となる主な病気について、ご紹介します。
副乳
副乳とは、胸部以外に存在する乳房・乳輪・乳頭・乳腺組織のことを指します。脇の下～脚の付け根の外側までのラインに存在し得るものですが、中でも脇の近く、正常乳房の下側に認められることが多くなります。女性全体の約5％に見られ、ホルモンバランスの変化などによって痛みや腫れを感じることがあります。
リンパ節の感染・腫れ
脇の下にあるリンパ節（腋窩リンパ節）が、ウイルスや細菌に感染すると、痛み・腫れが出ます。予防接種の副反応として、リンパ節が痛む・腫れるケースも見られます。
乳がん
乳がんの症状の1つとして、脇の下に痛みが出ることがあります。乳房のしこり、皮膚のただれやデコボコ、乳頭異常分泌などが見られる場合には特に注意が必要です。また乳がんが脇の下のリンパ節に転移し、痛みや腫れが出るということもあります。
帯状疱疹、粉瘤など
帯状疱疹、粉瘤などによって脇の下に痛みが出ることがあります。
帯状疱疹は、身体の左右どちらかに痛み・かゆみを伴う湿疹が帯状に現れます。ピリピリ、ズキズキ、チクチクなど、症例によりさまざまな痛みが見られます。粉瘤は、皮膚下に形成された袋状の構造物に皮脂や古い角質などが溜まり、膨らみます。細菌に感染すると、痛みや赤みなどが見られます。
脇の下にしこりが
あるかも…
考えられる原因は？
脇の下の痛みとともに気になる症状に、しこりがあります。乳がんをはじめとし、いくつかの原因が考えられるため、気になった時にはお早めにご相談ください。
副乳
女性のうち約5％に見られる副乳が脇の下にある場合、ホルモンバランスが変化した時に腫れや痛みが出ることがあります。基本的に積極的な治療は不要ですが、腫れ・痛みが気になる方は一度ご相談ください。
リンパ節の感染
ウイルスや細菌に感染した時に、脇の下のリンパ節が腫れたり、痛むことがあります。予防接種の副反応として、腫れ、痛みが出ることもあります。
乳がん
乳がんは、外側上部の発生率が高くなっています。このため、これを脇の下のしこりとして感じることがあります。また乳がんがリンパ節に転移し、リンパ節が腫れる・痛むということもあります。
悪性リンパ腫
血液のがんです。脇の下や脚の付け根のリンパ節でしこりが認められることがあります。それ以外の症状としては、発熱や体重減少などが挙げられます。
粉瘤、脂肪腫など
脇の下に粉瘤や脂肪腫ができ、これがしこりとして感じられることがあります。命にかかわる病気ではありませんが、放置していると大きくなるので、早めに切除しておきましょう。
しこりがなくても
乳がんの場合もあるの？
乳房のしこりは、乳がんの代表的な症状です。ただし、必ずしこりを伴うというわけではありません。特に早期の乳がんは、しこりをはじめとする症状がほとんど見られません。早期発見のためには、乳房のしこり、痛み、でこぼこ、乳頭・乳輪の湿疹やただれ、左右の乳房の非対称、乳頭異常分泌などの症状が1つでも認められる場合にはすぐに受診すること、そして定期的に検査を受けることが大切になります。
脇の下が痛い場合の検査
視診・触診によって、痛みや腫れのある部位、程度などを確認し、必要に応じてマンモグラフィ検査、超音波検査を行います。乳がんが疑われる場合には、細胞・組織を採取する生検、病理検査を行います。
脇の下が痛い場合の治療
副乳が原因である場合には、基本的に積極的な治療は必要ありません。リンパ節の感染、乳がん、悪性リンパ腫、粉瘤・脂肪腫、帯状疱疹などが原因になっている場合には、それぞれに応じた治療を当院で行ったり、専門の医療機関をご紹介するなどして対応いたします。
脇の下の痛みを
何科に相談したらいいか
分からない場合は
当院までご相談ください
脇の下の痛むという時、どの診療科に相談すれば分からないということもあるかと思います。
当院では、婦人科だけでなく、女性内科に対応しております。乳がんなどの婦人科疾患だけでなく、内科的な疾患全般に対応しております。また乳がんの可能性がある場合も、マンモグラフィ検査、超音波検査による正確な診断を行います。「多分大丈夫だろう」「病気じゃないはず」と不安を抱えながら日々の生活を送ることは、自分らしく生きることの妨げになります。病気であった場合にも、患者様お一人おひとりがスムーズに適切な治療を受けていただけるよう、当院が全力でサポートいたします。どうぞ、安心してご相談ください。