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子宮頸がんワクチン

子宮頸がんワクチンの
種類について

子宮頸がんワクチンの種類について当院では9価ワクチンであるシルガード9を取り扱っております。シルガード9は6/11/16/18/31/33/45/52/58型の9種類に対する予防ワクチンです。3回接種のワクチンになっており、初回接種、2ヶ月後、6ヶ月後の計3回接種します。また、9歳以上15歳未満の女性の場合、初回接種、6-12ヶ月後の計2回接種でも十分な免疫が得られることがわかっていますので、そちらを選択することも可能です。

子宮頸がんワクチンの
効果について

子宮頸がんワクチンの効果について

シルガード9はHPV6/11型の感染を防ぐことで、外陰や腟にできる尖圭コンジローマの発症を予防します。また子宮頸がんを起こしやすいその他の型のHPV感染を防ぐことで子宮頸がんの約90%を予防します。
2020年のスウェーデンからの大規模研究によりますと4価HPVワクチンでも17歳以下でワクチン接種を受けた場合、ワクチン接種を受けなかった場合に比べて、子宮頸がんのリスクが88%低下したことが報告されています。9価のワクチンですとさらにその予防効果が上昇することが期待されています。

※シルガード9は予防のためのワクチンであり、すでに対象のウイルスに感染している場合には、そのウイルスに対する効果は期待できません。しかしHPV感染の有無を調べる検査についてはワクチン接種の方針を決定するために意義はないとされていますので、その目的では実施していません。 (性交経験のない方は子宮頸部へのHPV感染の機会はなかったものと推測されますが、一度でも性交経験のある方については感染歴がある可能性があります。)
※ワクチンの接種を完了することにより子宮頸がんのリスクは下がりますが、子宮頸がんにならない、ということではありません。またワクチンによる免疫効果が何年間持続するのかについては今のところ不明です。性交経験のある方はそれ以降最低でも2年に1度は子宮頸がん検診が必要です。

子宮頸がんワクチンの
副作用について

ワクチン接種後には、接種部位の腫れや赤みが起こることがあります。稀ですが、重いアレルギー症状や神経系の症状が起こることもあります。WHO (世界保健機関)は世界各国におけるデータを調査し、HPVワクチンは極めて安全であるとの見解を発表しています。日本では接種後に広範囲に広がる痛みや手足の動かしにくさ・不随意運動などの「多様な症状」が報告されましたが、厚生労働省の調査や名古屋市で行われた大規模アンケート調査でも、それらの症状が「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされませんでした。

※診療行為に伴う合併症・後遺障害の診療は通常の保険診療で行います。